「配当利回り5.5%! ランキング1位! よし、これを買おう!」
ちょっと待ってください。そのクリックが、あなたの資産を溶かす悲劇の始まりかもしれません。
高配当株投資の世界には、一見すると非常に魅力的な利回りに見えて、実は中身がボロボロの「罠(わな)銘柄」が数多く存在します。
これらを買ってしまうと、待っているのは以下の「ダブルパンチ(往復ビンタ)」です。
- 業績が悪くて「減配(配当金が減らされる)」される
- 減配のショックで「株価が大暴落」する
結果、楽しみにしていた配当金は減り、多額の含み損を抱え、売るに売れない「塩漬け株」が完成します。これでは、不労所得どころか「資産の破壊」です。
大切なお金をドブに捨てないために。
この記事では、利回りの数字マジックに騙されないための「罠銘柄の3つの特徴」を徹底解説します。
なぜ「ゴミ銘柄」が高利回りになるのか?(数字のカラクリ)
具体的な特徴に入る前に、まず「敵(罠)」の正体を知りましょう。
なぜ、危険な銘柄に限って、あんなに魅力的な高利回りを表示しているのでしょうか?
利回りが上がる「2つのパターン」
配当利回りの計算式を思い出してください。
この式から分かることは、利回りが高くなる(%が上がる)パターンは以下の2つしかないということです。
- 良いパターン(増配):
企業の業績が良く、分子の「配当金」が増えた。 - 悪いパターン(暴落):
企業の業績が悪く、分母の「株価」が下がった。
罠銘柄の9割は、後者の「株価が下がったせいで、見かけの利回りが上がっているだけ」の銘柄です。
特徴①:長期の株価チャートが「右肩下がり」
最も簡単で、かつ強力な判別方法です。
買おうとしている銘柄の、過去5年~10年の株価チャート(月足)を見てください。
もし、チャートが美しい「右肩下がり」を描いているなら、その銘柄は投資対象外です。
「落ちてくるナイフ」を掴むな
株価が長期間下がり続けているのには、必ず理由があります。
- その業界自体が衰退している
- ライバル企業にシェアを奪われ続けている
- 長年、利益が出せていない
市場のプロたちは「この会社の未来は暗い」と判断して売り続けています。
「チャートが右肩下がりの銘柄は買わない」。これだけで、地雷の半分は回避できます。
特徴②:配当性向が高すぎる(タコ足配当)
次にチェックすべきは「配当性向(はいとうせいこう)」という指標です。
これは「稼いだ利益の何%を株主に渡しているか」を表します。
- 健全な目安: 30% ~ 50%
- 危険ゾーン: 70% ~ 80%以上
- 論外(罠): 100%超え
「タコ足配当」の恐怖
もし配当性向が100%を超えていたら、それは何を意味するでしょうか?
「その年に稼いだ利益以上の金額を、配当として配っている」ということです。
これを投資用語で、自分の足を食べて飢えをしのぐタコになぞらえて「タコ足配当」と呼びます。
自分の足を食べ尽くしたタコはやがて死にます(無配・倒産)。
どんなに利回りが高くても、配当性向が70〜80%を超えている銘柄には手を出さないのが無難です。
特徴③:突然の高配当(記念配当・特別配当)
「去年まで利回り2%だった地味な銘柄が、急に利回り6%になった! 急げ!」
これも要注意です。その高配当の理由が、「記念配当」や「特別配当」ではないか確認しましょう。
- 創業100周年記念配当
- 保有していたビルを売却した特別利益の還元
これらはあくまで「今年だけ」の一時的なボーナスです。
私たちが探しているのは、一発屋の芸人ではなく、長く安定して活躍し続けるベテランのような銘柄です。
必ず「来期以降も維持できるのか?」を確認しましょう。
罠を回避するための「たった1つのアクション」
「チャートを見て、配当性向を見て、ニュースもチェックして…大変そう…」
そう思った方も安心してください。これらを一発で見抜ける無料の神ツールがあります。
それが「IR BANK(アイ・アール・バンク)」です。
スマホで1分!IR BANKの使い方
【ここにIR BANKのスクショを貼る】
スマホで「(銘柄名) IR BANK」と検索し、「決算」>「配当金の推移」の画面をキャプチャしてください。
✅ 棒グラフが右肩上がり(階段状)になっているか?
✅ ガクンと減っている年がないか?


ここが階段みたいにキレイに増えていれば合格!ガタガタ減ったり増えたりしていたら不合格!まずはそれだけでOKだよ。
まとめ:利回りの高さは「リスクの高さ」かもしれない
【初心者が避けるべき罠銘柄 3つの特徴】
- 長期チャートが右肩下がり(市場から見放されている)
- 配当性向が高すぎる(タコ足配当で無理をしている)
- 一時的な記念配当(来年は減配&株価下落)
甘い話には裏があります。
相場より極端に高い利回り(例えば6%や7%など)には、必ず「高い理由(=リスク)」が隠れています。
大切な資産を守るため、まずは疑ってかかりましょう。
そして、IR BANKを使って中身をチェックする。このひと手間が、あなたの資産寿命を延ばします。
「じゃあ、逆にどんな銘柄を買えばいいの?」
「減配せず、安心して持ち続けられる優良銘柄はどうやって探すの?」
お待たせしました。次の記事で、高配当株投資家の最終兵器「累進配当ブラザーズ」の見つけ方と、具体的な銘柄の探し方を伝授します。