「配当金生活に憧れるけど、もし減配されたらと思うと怖い…」
高配当株投資を始める人が必ずぶつかる壁、それが「減配リスク」です。
せっかく買った株の配当金が半分になったり、最悪ゼロ(無配)になったりしたら、計画は台無しです。
しかし、日本にはそんな私たちの不安を吹き飛ばす、頼もしい企業たちが存在します。
彼らは神に誓うかのように、こう宣言しています。
「どんなに不景気でも、絶対に配当は減らしません。
あるいは、維持か増配しかしません」
この最強の還元方針を「累進配当(るいしんはいとう)」と呼びます。
この記事では、高配当株投資家の精神安定剤とも言える「累進配当」の仕組みと、それを実践している代表的な銘柄について解説します。
これを読めば、夜もぐっすり眠れるポートフォリオが作れるようになります。
最強の方針「累進配当」とは何か?
累進配当とは、文字通り「配当が累進的(右肩上がり)に増えていく」政策のことです。
具体的には、以下のルールを自らに課しています。
「減配なし」を原則とし、利益が増えれば「増配」、利益が減っても最低「配当維持」を行うこと。
階段を上るように配当が増える
通常の企業は、業績が悪ければ普通に減配します。
しかし累進配当銘柄は、一度上げた配当水準を「意地でも死守」します。
日本を代表する「累進配当ブラザーズ」
では、具体的にどんな企業がこの宣言をしているのでしょうか。
投資家の間では、以下の企業たちが敬意を込めて「累進配当ブラザーズ」と呼ばれています。
長男:三菱商事(8058)
日本最強の総合商社。2016年度から「累進配当」を対外的に公言し、日本の株主還元ブームの火付け役となりました。
ラーメンからロケットまで、地球上のあらゆるビジネスに関わっており、稼ぐ力は桁違いです。
次男:三井住友フィナンシャルグループ(8316)
メガバンクの一角。こちらも「累進的配当」を掲げています。
高配当株投資家でこの株を持っていない人はいない、と言われるほどの超人気銘柄です。
三男:稲畑産業(8098)
化学専門商社。「住友化学」の兄弟分です。
リーマンショックの時ですら減配しなかったという、驚異的な実績を持っています。株主優待のクオカードも人気。

3. 高配当ETF(VYM・SPYD)とどっちがいいの?

その考えも間違いではありません。米国高配当ETFは非常に優秀です。
しかし、「日本の累進配当株」を自分で組み合わせることには、ETFにはないメリットがあります。
① コスト(信託報酬)がゼロ
ETFはプロに運用を任せるため、毎年手数料(信託報酬)が引かれます。
自分で株を買えば、保有コストは永久に0円です。
② 円安リスクの回避
記事3でも触れましたが、私たちが日本で生活する以上、「円で安定した配当が入る」意味は大きいです。
ドル建ての配当は、円高になった時に手取りが減ってしまいます。
まとめ:安心をお金で買う、それが累進配当株
【累進配当株のメリット】
- 減配リスクが極めて低い(精神安定剤)
- 持ち続けていれば、勝手に配当(利回り)が育っていく
- 暴落時でも「配当維持」の安心感から株価が下がりにくい
投資の世界に「絶対」はありません。しかし、「累進配当」を掲げる企業は、限りなく「絶対」に近い安心感を株主に提供しようと努力してくれています。
彼らをポートフォリオの核(コア)に据えることで、あなたの資産形成は盤石なものになるでしょう。
あなたの未来が、配当金という果実で豊かになることを心から願っています。