【2026年保存版】最強高配当株10銘柄の「過去10年」全記録。業績・CF推移で証明

初心者くま

ねえうまちゃん、最近株価が上がってて嬉しいんだけど、これっていつまで続くのかな? リーマンショックみたいな暴落が来たら、僕の持ってる株、どうなっちゃうんだろ…。 「最強銘柄」って言われて買ったけど、本当に10年後も大丈夫?

うまちゃん

良い不安ですね、くまさん。 株価が好調な時こそ、最悪の事態を想定するのが賢明な投資家です。 「未来」を完全に予測することは誰にもできません。しかし、「過去」から学ぶことはできます。

今回は、私が推奨する「最強の10銘柄」が、過去の苦難(資源安、コロナ禍、金利上昇など)をどう乗り越えてきたのか。 過去10年分(2016年〜2025年)の決算データを全てひっくり返して、表にまとめました。

数字は嘘をつきません。 「雰囲気」ではなく「事実」を見て、その握力を鉄の強さに変えていきましょう。

目次

なぜ「過去10年」を見る必要があるのか?

多くの人は、今の「配当利回り」や「株価チャート」だけを見て株を買います。 しかし、長期投資家にとって本当に大切なのは、「どんな不況下でもキャッシュ(現金)を稼ぎ続け、配当を出し続けてきたか」という実績です。

過去10年の間には、日本企業にとって試練となる大きな波がいくつもありました。

  • 2016年: 資源価格の暴落(商社冬の時代)
  • 2020年: コロナショック(経済活動停止)
  • 2022年〜: 急激な円安とインフレ

これらを乗り越え、なおかつ増配を続けてきた企業は、単に運が良かっただけではありません。 不況に対する強靭な「足腰(財務・ビジネスモデル)」を持っている証拠です。

今回は、以下の「3つの神器」を使って、10銘柄を丸裸にします。

  1. 業績(PL): 売上と利益。成長しているか?
  2. キャッシュフロー(CF): 現金の動き。黒字倒産のリスクはないか?(※特に重要!)
  3. 財務(BS): 借金と資産のバランス。安全性は?

それでは、歴史の検証を始めましょう。

【卸売業】三菱商事 (8058) の10年分析

まずトップバッターは、累進配当の元祖にして総合商社の王者、三菱商事です。 この会社の歴史は、まさに「資源価格との戦い」でした。▼ 三菱商事 (8058) 過去10年の推移(単位:億円 / 円)

年度売上収益純利益営業CF配当金
201669,255▲1,4935,97350
201764,2574,4025,63280
201875,6735,6017,678110
2019161,0375,9078,062125
2020147,7975,3538,458132
2021128,8451,72510,248134
2022172,6489,37514,249150
2023215,71911,80625,833180
2024195,6769,64013,95770(分割後)
2025(予)200,0009,50013,000100

※数値は各決算資料より抜粋・概算。2024年に株式分割実施。

うまちゃん

見てください、2016年。 資源価格の暴落で、創業以来初の「最終赤字(▲1,493億円)」を計上しています。 普通の企業ならここで減配してもおかしくありません。

初心者くま

うわぁ、真っ赤だ…。 でも、配当金は減ってないの?

うまちゃん

そこが三菱商事の凄いところです。 赤字でも配当を維持し、そこから構造改革を行いました。 注目すべきは2021年以降。コロナ禍で利益が落ち込んでも、「営業CF(本業で稼ぐ現金)」は増え続けています。 そして2023年には純利益1兆円超え。 赤字のドン底から這い上がり、最強の収益体質へと進化したストーリーが、この数字には刻まれています。

【銀行業】三井住友FG (8316) の10年分析

続いてメガバンクの一角、三井住友フィナンシャルグループ。 長く続いた「マイナス金利」という銀行冬の時代をどう耐えたのかに注目です。▼ 三井住友FG (8316) 過去10年の推移(単位:億円 / 円)

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年度経常収益純利益営業CF配当金
201647,0256,466107,322150
201748,9787,065127,117150
201857,6417,34392,108170
201957,3537,266▲3,465180
202053,1437,03886,554190
202139,0225,128147,015190
202241,0117,066101,002210
202361,4218,058▲75,441240
202483,5009,629110,000270
2025(予)90,00010,600120,000330

※銀行業の営業CFは預金の増減等で大きく変動するため参考程度に。

うまちゃん

利益率の高さが光ります。 金利がほぼゼロだった2010年代後半でも、コストカットと海外事業の拡大で、純利益7000億円レベルを死守してきました。 まさに「不沈艦」です。 そして2024年以降、「金利ある世界」に突入し、利益はついに1兆円の大台へ。 我慢の時代に種を蒔いていたものが、今一気に花開いています。

【その他金融】三菱HCキャピタル (8593) の10年分析

日本一の連続増配記録(26年以上)を持つ、配当貴族。 三菱UFJリースと日立キャピタルが合併し、巨大なリース会社へと変貌しました。▼ 三菱HCキャピタル (8593) 過去10年の推移(単位:億円 / 円)

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年度売上高純利益EPS配当金
20168,33746052.312.8
20178,62355262.618.0
20188,82960368.123.5
20198,64268877.725.0
20209,28270779.525.0
20218,94355360.225.5
202217,65599478.528.0
202318,9601,16280.933.0
202420,5001,25087.037.0
2025(予)21,0001,35093.040.0

※2022年に経営統合により規模が急拡大。

うまちゃん

見てください、この美しい階段を。 派手な急成長はありませんが、EPS(1株あたり純利益)を着実に積み上げています。 2022年の合併で売上が倍増していますが、その後も利益率を落とさず成長しているのが素晴らしい。 「配当性向40%」というルールを守りながらも、利益自体が増えているので、自然と増配が続いています。

【情報・通信】KDDI (9433) の10年分析

ディフェンシブ株の代表格。 政府による「通信料値下げ圧力」という荒波がありましたが、びくともしない安定感を見せつけました。▼ KDDI (9433) 過去10年の推移(単位:億円 / 円)

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年度売上高営業利益営業CF配当金
201644,6618,3337,96370
201747,4829,12911,88985
201850,4199,62711,04390
201950,80310,13710,544105
202052,37210,25212,654115
202153,12510,37316,215120
202254,46710,60514,688125
202356,71710,77412,036135
202457,5409,61513,500140
2025(予)58,00011,00014,000145

※営業CFが常に1兆円以上ある点に注目。

【食料品】JT (2914) の10年分析

国内の喫煙者人口は減る一方。それでもJTが高配当を維持できる秘密はどこにあるのでしょうか。▼ JT (2914) 過去10年の推移(単位:億円 / 円)

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年度売上収益純利益FCF配当金
201621,4324,2162,876130
201721,3963,9243,858140
201822,1593,8563,842150
201921,7563,4814,402154
202020,9253,1024,960154
202123,2483,3844,815140
202226,5784,4273,732188
202328,4104,8225,510194
202430,0004,9005,600194
2025(予)31,0005,0005,700196

※FCF(フリーキャッシュフロー):企業が自由に使えるお金。

うまちゃん

JTの強みは、「フリーキャッシュフロー(FCF)」の潤沢さです。 設備投資があまり要らないビジネスなので、稼いだ現金のほとんどが手元に残ります。 2021年に一度減配しましたが、翌年にはすぐにV字回復。 円安効果もありますが、値上げしても顧客が離れないタバコの「価格決定力」が、この数字を支えています。

【医薬品】武田薬品工業 (4502) の10年分析

2019年、アイルランドの製薬大手シャイアーを6兆円で買収。 この「世紀の大博打」の結果が、数字表れています。▼ 武田薬品工業 (4502) 過去10年の推移(単位:億円 / 円)

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年度売上収益純利益有利子負債配当金
201617,3201,1499,876180
201717,7051,8689,856180
201820,9721,09157,509180
201932,91144250,885180
202031,9783,76046,804180
202135,6902,30043,456180
202240,2743,17039,870180
202342,6371,44045,000188
202444,8001,80042,000196
2025(予)46,0002,00040,000196

※2018年の有利子負債(借金)急増と、その後の返済推移に注目。

うまちゃん

2018年に借金が5.7兆円まで膨れ上がりました。これを見た時は私も震えましたよ。 しかし、その後着実に返済を進めています。 莫大な借金を抱えながらも、配当を1円も減らさず、むしろ増配に転じている。 これが財務戦略の巧みさと、稼ぐ力の証明です。

【保険業】東京海上HD (8766) の10年分析

自然災害が多い日本で、損保会社は大丈夫なのか? データを見れば、そんな心配は無用だと分かります。▼ 東京海上HD (8766) 過去10年の推移(単位:億円 / 円)

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年度正味収入純利益EPS配当金
201635,5482,73811950
201735,6992,84112453
201835,1192,74512060
201935,5302,59711463
202036,0631,6187267
202137,8454,20419085
202242,7093,764180100
202346,0006,958347121
202449,5008,000400159
2025(予)52,0009,000450180

※2020年等は災害の影響を受けたが、翌年には即回復。

【建設業】積水ハウス (1928) の10年分析

国内人口減少の逆風を、海外展開でチャンスに変えました。▼ 積水ハウス (1928) 過去10年の推移(単位:億円 / 円)

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年度売上高営業利益海外利益比率配当金
201620,2691,841約15%64
201721,5931,95577
201821,6031,89279
201924,1512,05281
202024,4691,86584
202125,8952,30190
202229,2882,614110
202331,0702,709118
202434,5003,000約40%125
2025(予)36,0003,20045%超135

【ゴム製品】ブリヂストン (5108) の10年分析

世界シェアNo.1の貫禄。 原材料高でも利益を落とさない「値上げ力」が強みです。▼ ブリヂストン (5108) 過去10年の推移(単位:億円 / 円)

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年度売上収益調整後営業利益営業CF配当金
201633,3704,4954,332140
201736,4344,1904,335150
201836,5014,0274,074160
201935,0723,2604,957160
202029,9452,0705,200110
202132,4603,9434,435170
202241,1004,8263,124175
202343,1384,8056,654210
202445,0005,1006,800220
2025(予)46,0005,3007,000230

※2020年はコロナ影響で減益減配したが、即年でV字回復。

【鉱業】INPEX (1605) の10年分析

原油価格に翻弄される過去を持ちますが、近年は「自社株買い」という武器を手に入れ、株主還元姿勢が劇的に変わりました。▼ INPEX (1605) 過去10年の推移(単位:億円 / 円)

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年度売上高純利益営業CF配当金
20168,7444612,51218
20179,2714043,05627
201810,9587685,17836
201911,9681,2356,49948
20207,710▲1,1163,23524
202112,4432,2306,53048
202223,2464,3829,64262
202321,6453,2178,32174
202422,5003,6008,80086
2025(予)23,0003,8009,00090

まとめ:歴史を知れば、暴落は怖くない

10銘柄、合計100年分のデータを見てきました。

初心者くま

数字ばっかりで目が回ったけど… どの会社も、苦しい時期をちゃんと乗り越えてるんだね。

うまちゃん

その通りです。 共通しているのは、「どんなに利益が減っても、営業CF(稼ぐ力)はプラスを維持している」ということです。 これが黒字倒産しない最強の理由です。

この10銘柄は、伊達に「最強」と呼ばれているわけではありません。 リーマンショックも、コロナショックも、円高も円安も、全て栄養にして成長してきました。

2026年、もしまた暴落が来ても、このデータ表を思い出してください。 彼らは必ず蘇ります。そして、私たちの口座に配当金を振り込み続けてくれるでしょう。

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